雑穀と考古学

日本雑穀協会認定 雑穀クリエイター田中雅子です。

 
国際雑穀年(International Year of Millets)の記念シンポジウムに参加してきました。
日本雑穀研究会、日本雑穀協会会長の日本大学生物資源科学部教授倉内伸幸先生が
雑穀新時代の幕開けを宣言なさり、
台湾からご招待の先生をはじめ、雑穀研究の専門の先生方が講演をなさいました。
難しい内容もありましたがどのお話も聞き入ってしました。
中でも”雑穀の考古学”というテーマは興味深かったです。
カザフスタンの初期鉄器時代遺跡から出土した土器の残存脂質分析をするとキビを食していたことがわかり、
さらにそれは小さな子供に食べさせていたキビ粥だということが分かったのだそうです。
現在でもカザフスタンではキビ菓子専門店もあり一般家庭でも調理しています。
日本でも縄文時代後期から雑穀を食していたことがわかっています。
考古学は神話や伝説ではなく人の生活の痕跡からその跡をたどっていきます。
食を含め現代の“ものづくり”にもつながるものなのだと感じました。
そもそも私が雑穀に興味をもったのも日本の食文化の歴史からきているのですが、
ますます日本の食文化史を学びたくなりました。
そういえば20代後半、高校の社会科の教師だった自分を思い出しました。
いまや歴史も地理も頭の片隅に追いやられてしまってますが学びなおす良い機会かもしれません。
孫たちの離乳食はきび粥でした。
久しぶりにきびのミルク粥を炊いてみました。 
きび粥

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